「地球絶景紀行」世界にたった1つの絶景を探す、大人の紀行ドキュメンタリー

毎週水曜日よる9時オンエア

地球は絶景の美術館。世界にたった1つの絶景旅行ガイドをあなたに。2泊3日で行く、夢の旅にご案内いたします。(旅人:森高千里)

#383 最果ての聖地 ガリシア(スペイン) 2018/2/21 O.A.

巡礼の道 サンティアゴ・デ・コンポステーラ

スペイン北部ガリシア地方の中心都市サンティアゴ・デ・コンポステーラはバチカン、エルサレムと並ぶキリスト教三大聖地として知られ、世界中から巡礼者が集まります。目指すは大聖堂カテドラル。800kmの距離を1ヶ月かけて歩いてたどり着く人もいて感涙にむせぶ姿があちこちで見られます。巡礼者の中にはカテドラル礼拝の後さらに90km先の「世界の果て」まで旅を続ける人がいると聞き足をのばすと、そこは目もくらむような断崖絶壁の景勝地。19世紀の灯台跡がホテルになっていて、イカ料理と地元の白ワインに大満足、大西洋に沈む夕陽に夢心地の宿泊となりました。

ラ・コルーニャ 世界最古の灯台

港町ラ・コルーニャを散策。スペインの無敵艦隊がここから出港したという歴史ある町で多くの人で賑わっていました。レストラン街には肉料理からシーフードまで美味しそうな店がズラリ。迷ったあげく、超人気のタコ料理の店を見つけて入店。茹でたてのタコをオリーブオイル、塩、パプリカパウダーだけで味付けしたものなのですがこれが絶品。食文化の奥深さに驚かされたあとはお目当てのヘラクレスの塔へ。ローマ時代に建てられた灯台で今も現役です。近年発掘された古い礎石や電気の無い時代の灯りをともす仕掛けなどが展示されており感心させられました。そして、石段を登って59メートルの高さの塔の頂上へ。登るのは大変でしたが、広大な大西洋とラ・コルーニャの町の眺望に疲れも吹き飛びました。

世界屈指の絶景海岸

いよいよ絶景のカテドラルの浜へ。スペイン北部のリアス式海岸を走る鉄路でリバデオへ。小さな港町を散策して見つけたのは誰もが絶賛するシーフードレストラン。奮発して生きたロブスターをそのまま調理してもらうことに。素材の新鮮さもさることながら、使用するスープといいソースといいたっぷり手間ひまかけた極上もの。注文したのはロブスターのリゾットです。大きなロブスターを丸々一尾使った高級リゾットの上品で濃厚な味に言葉を失いました。その後カテドラルの浜へ向かうのですが浜には人影はなく想像していた景色とも違います。そう、その絶景は引き潮のときにだけ現れる時間限定のものだったのです。もちろん待ちます。そして待った甲斐がありました。白い砂浜と連らなる奇岩が織りなす景色は芸術的。教会のアーチを思わせる巨大な岩の柱に皆心を奪われます。カテドラルの浜の名前はここからつけられたのだといいます。そしてこの日は陽が沈む時刻と引き潮の時刻が重なる特異日。夕陽に染まる絶景を拝む幸運に恵まれました。