「地球絶景紀行」世界にたった1つの絶景を探す、大人の紀行ドキュメンタリー

毎週水曜日よる9時オンエア

地球は絶景の美術館。世界にたった1つの絶景旅行ガイドをあなたに。2泊3日で行く、夢の旅にご案内いたします。(旅人:森高千里)

#26 山岳鉄道で行くアルプス(スイス) 2010/10/8 O.A.

ルツェルン

国土の約70%が山地というスイスは自然が生み出した絶景の宝庫。今回の旅では、スイス最大の都市チューリッヒをスタートして、まずスイス中央に位置する古都ルツェルンを訪れます。駅を降りてすぐ目の前の広がるロイス川とカペル橋は美しく、静かに旅人を迎えてくれます。そして街を取り囲むように連なるのは2000m級の山々。白い雲に覆われ、はっきりとその姿を見せない山々は、怪しい雰囲気を感じさせます。かつて、キリストに処刑を宣告したローマ総督が棲みついたという言い伝えからその名が付いたというピラトゥス。山に登るため世界最大の急勾配を誇る登山鉄道に乗り込みます。

インターラーケン

ルツェルンからは、スイスの大自然が堪能できるゴールデンパスラインのパノラマ車両に乗り込みます。あいにくの曇り空もそっちのけに、笑顔で鉄道の旅を楽しむ地元の人々。楽しいおしゃべりとなくてはならないワインと食事。国内に整備された鉄道に慣れ親しんでいるスイスの人たちに触れ合い、あらためて鉄道の旅の楽しみ方を教えてもらいます。
そして、辿り着いたのはインターラーケン。駅で待ち合わせをしていたのは70歳代のベテラン山岳ガイドさん。かつて日本にも住んだこともあるというガイドさんと共に、アルプス山脈のアイガー・メンヒ・ユングフラウで有名なグリンデルワルトへ向かいます。

ツェルマット

最後に絶景を求めて向かったのは世界でも有数の山岳リゾートとして知られる山村、ツェルマット。電気自動車と自転車、そして山を愛する人々が行き交う小さな村から標高差1485mの先にあるゴルナーグラートまで、今回の最後の登山鉄道に乗り込みます。最終目的は、その孤高の姿が世界中のアルピニストを引きつけてやまないという名峰マッターホルン。夜明けの絶景を目に焼き付けるためです。29もの4000m級の名峰たちと、氷河がまだ闇に包まれた夜明け前。静かにその時が訪れます……。