「地球絶景紀行」世界にたった1つの絶景を探す、大人の紀行ドキュメンタリー

毎週水曜日よる9時オンエア

地球は絶景の美術館。世界にたった1つの絶景旅行ガイドをあなたに。2泊3日で行く、夢の旅にご案内いたします。(旅人:森高千里)

#256 麗しの城ノイシュヴァンシュタイン(ドイツ) 2015/5/8 O.A.

旅の始まりは…バイエルン州の玄関口「ミュンヘン」

町歩きはミュンヘンの中心地、マリエン広場から始まります。さっそく見えてきました。威風堂々と佇むネオ・ゴシック様式の荘厳な建物。実はこれ、今から100年程前に建てられたミュンヘンの新市庁舎なのです。新市庁舎の高さ85mの見晴らし塔からは美しいミュンヘンの町並みも見れると知り、さっそく登ってみるとことにしました。すると、本当にその通り。ドイツ第三の都市でありながら、古い歴史的な建物が残る、新旧の解け合った美しい町並み。南の方向にはうっすらと美しいバイエルンアルプスの山麓が見えます。
市庁舎で勤めるシュワルツさんによると、ミュンヘンは今から約100年前、「バイエルン王国」の首都だったんだそうです。そして、そのバイエルン王国のメルヘン王と呼ばれた王様が、アルプスにドイツ一、美しく有名と言われるお城を建てたとか。その名は「ノイシュヴァンシュタイン城」。白く、たくさんの尖塔が建ったロマンチックなお城だそうです。美しいと聞いて行かない訳にいきません。翌日からの旅の目的地が早速決まりました。

メルヘン王が建てた夢の城「ノイシュヴァンシュタイン」

旅の2日目からはドイツ一美しいお城と言われる「ノイシュヴァンシュタイン城」を目指します。このお城の中はメルヘン王ルートヴィヒ2世の空想、夢の世界観で溢れているんだそうです。お城の麓の町に着くや否や、さっそく目に飛び込んできました。白銀のアルプスを背に霧をまとう真っ白な城、ノイシュヴァンシュタイン城の姿が…。沢山の尖塔がとても美しい、おとぎ話の世界に出てきそうなお城です。
さっそくお城の中へ…。するとその中も圧巻。金色の装飾と壁画で彩られた大広間。数々の白鳥のモチーフ。そして何とお城の中に人工の洞窟まで!!美しいことはもちろんですが、これがメルヘン王の世界観…というとただ、ただ驚きですが、実はこの背景にはメルヘン王の心の内に隠された、ある物語があったのです。

自然の楽園ノイシュヴァンシュタイン城

ノイシュヴァンシュタイン城の中を訪れた翌日は、町のガイド・ゲスラーさんにお城を美しく見えるポイントまで連れて行ってもらうことにしました。大自然に囲まれた町の中には数々の絶景ポイントがあるそうです。ゲスラーさんが案内してくれたのは、近隣のテーゲルベルク山の麓から見るノイシュヴァンシュタイン城。そこからはアルプスのコントラストがとても美しいノイシュヴァンシュタイン城が見えます。まさに大自然の中に佇んでいます。ゲスラーさん曰く、メルヘン王は「都会を逃れ、この自然の中に楽園=お城と作ることが必要なのだ」という言葉があるんだそうです。自然の中の楽園…メルヘン王がいかにここを愛していたかがとてもよく分かります。自分だけの絶景を見つけるため、クライマックスはテーゲルベルク山からパラグライダーでお城を見ることに!!空から見るノイシュヴァンシュタイン城は午後の日差しが山間から差し込み、光に包まれて真っ白に輝いていました。