「地球絶景紀行」世界にたった1つの絶景を探す、大人の紀行ドキュメンタリー

毎週水曜日よる9時オンエア

地球は絶景の美術館。世界にたった1つの絶景旅行ガイドをあなたに。2泊3日で行く、夢の旅にご案内いたします。(旅人:森高千里)

#241 夕靄のノイジードラー湖(オーストリア) 2015/1/16 O.A.

ウィーン

旅の始まりは首都ウィーン。ちょっと町を歩けば、昔の貴族のような人々がちらほら…聞けば、コンサートのチケットを売っているそうです。さすが、音楽の都・ウィーンならではの風景でした。
次にたどり着いたのは、公園。多くの人が記念写真を撮る銅像をよく見ると…ヨハン・シュトラウスの名が。「ワルツ王」として有名な作曲家の像でした。するとおもむろにピアノの音色が…ストリートミュージシャンが奏でるのは「美しく青きドナウ」。まだ本場のドナウを見ていなかったので、早速向かってみますが……青くはありません。問えば、「この辺りのドナウ川は青くない」とのこと。美しい風景を求めて、ドナウ川のクルーズへ行くことにします。

ヴァッハウ渓谷

早速ドナウ川クルーズのために、列車でまずクレムスへ。そしてクルーズ船乗り込んでヴァッハウ渓谷を目指します。30分ほどで、周囲を切り立った山に囲まれるヴァッハウ渓谷に辿り着きますが…。
渓谷美を堪能しようと、シュピッツで船を降りました。この地域は、ワインの名産地としても有名で、訪れた時はちょうど、ぶどうの収穫真っ盛り。親切なワイナリーの方の案内で、ぶどう畑とドナウ川の幻想的な風景に出会いました。

黄昏に輝く“ウィーンの海”、ノイジードラー湖

旅の最後は、ぶどう畑で勧められた、もう一つの水辺の絶景、ノイジードラー湖を目指します。列車で約70キロ、田園地帯を抜けると、現れたのは、豊富な水をたたえる巨大な湖。その様はまるで”海”そのものでした。
さらに、この湖は来たる冬に向けて南ヨーロッパへと南下する渡り鳥の宝庫とのこと。ガイドさんと一緒に湖の東側にあるゼーヴィンケル国立公園へ。最後は展望台から、ノイジードラー湖を照らす夕日を眺めました。湖からの水蒸気が光を柔らかく包み込む、ここでしか見られない絶景です。