「地球絶景紀行」世界にたった1つの絶景を探す、大人の紀行ドキュメンタリー

毎週水曜日よる9時オンエア

地球は絶景の美術館。世界にたった1つの絶景旅行ガイドをあなたに。2泊3日で行く、夢の旅にご案内いたします。(旅人:森高千里)

#24 大草原に生きる アルタンブラグ(モンゴル) 2010/9/24 O.A.

大草原の国

ビルが建ち並び、たくさんの車がひっきりなしに走っている首都ウランバートル。そこから車を30分も走らせるとすぐに、モンゴルらしい風景に出会うことができます。
永遠を思わせる広く澄み切った青空と、何色もの緑を重ねた草の大海原。青々とした緑の中、馬は草を食み、鷹は堂々を天空を舞い、牛は気持ち良さそうにうたた寝をする—。この大草原に、様々な命が生かされているのです。そして、動物達だけではなく、人間達も—。

遊牧民一家との出会い

大草原でたくましく生きる、温かい遊牧民一家。彼らはモンゴルならではの移動式テント、ゲルに住んでいます。家畜の放牧をしながら大草原を転々とするのだそうです。
野菜をあまり食べない遊牧民は、家畜達の乳からできる乳製品で栄養を補給します。地平線から昇る絶景の朝日を浴び、金色に揺れる草の中で飲む絞り立ての牛乳のなんておいしいこと!
大自然のリズムに合わせて、家畜と共に生きる…。そんな彼らが、人間らしく生きることの喜びを教えてくれたのでした。

夏の大運動会「ナーダム」

その遊牧民一家の一人息子、ブンブ(9)は夏祭り『ナーダム』に馬のレースで参加します。『ナーダム』とはモンゴル中が盛り上がる、年に一度のお祭りです。モンゴル相撲や弓矢などの競技の中で一番人気なのが、子どもたちだけの馬のレースなのです。
レース本番。家族が見守る中、100人あまりの子どもたちと共にブンブもスタートしました。砂埃にまみれながらも幼い少年が必死に手綱を取り、鐙を踏み、馬と共に大草原を駆け抜ける姿に、勇敢でたくましい、ひとりの立派な遊牧民の姿が見えたのでした—。