「地球絶景紀行」世界にたった1つの絶景を探す、大人の紀行ドキュメンタリー

毎週水曜日よる9時オンエア

地球は絶景の美術館。世界にたった1つの絶景旅行ガイドをあなたに。2泊3日で行く、夢の旅にご案内いたします。(旅人:森高千里)

#230 極北の青い氷河湖(アイスランド) 2014/10/31 O.A.

世界最北の首都 レイキャビク

今回の舞台はアイスランド。初夏を迎えた極北の大地に潜む絶景を巡ります。旅の起点は、世界最北の首都・レイキャビク。カラフルな家々が建ち並ぶ住宅街や、賑やかな港を散策した後は、観光案内所で情報収集。なんと、休火山の内部へ入ることができる世界でも珍しいツアーがあると聞き、さっそく参加してみることにしました。ごつごつとした溶岩原をひたすら歩き続け、スリーヌーカギーグル火山の入り口へ。そこからはエレベーターで地下120メートルへと降りていきます。ひんやりとした火山の内部は、まるで別世界。見上げれば、黄色や赤色、オレンジ色など、色鮮やかな岩肌が目に飛び込んできます。自然にしか生み出せない色の世界。他では見ることのできない、独特な風景でした。

黒い砂浜 ブラックサンドビーチ

翌日、美しい“黒い砂浜”があると聞き、アイスランド南海岸へ。バスに揺られること約2時間、ブラックサンドビーチの玄関口の村、ヴイークに到着。そこから少し離れた海岸線に、真っ黒な砂浜が続く美しい風景が待っていました。火山から流出した溶岩などが、長い年月をかけて海辺に流れ着き形成された砂浜なんだそうです。そこで出会ったのは、波打ち際で採集した流木で作品を生み出すアーティスト。自然をこよなく愛する彼女が連れて行ってくれたビューポイントからは、ブラックサンドビーチと紺碧の海、そして明るい緑色をした山々が織り成す風景が一望できました。そんな海と山の狭間に、肩を寄せ合うようにして並ぶ家々。絵本の挿絵のような風景の中で、自然と人々の暮らしが穏やかに溶け合っているようでした。

ヨークルサルロン氷河湖へ

そして最終日。地元のガイドさんの運転で、巨大な氷河湖を目指し一路東へ。果てしなく続く灰色の溶岩大地の先には、地肌が剥き出しの岩山や緑の衣をまとった山々が並んでいます。道中で立ち寄ったのは、スカフタフェットル国立公園。その中でも一番の見所だという、スヴァルティフォスの滝を見に行ってみることに。目の前に現れたのは、六角形の鉛筆のような形をした無数の黒い岩柱。それに沿って、水が豪快に流れ落ちています。空の青と太陽の光が、その滝の存在感をより一層引き立てている、何とも爽快な風景でした。ようやく最終目的地、ヨークルサルロン氷河湖に到着です。まずは、その氷河湖を遊覧船で巡ります。手を伸ばせば届きそうな距離に迫りくる氷の山塊。垂れ込める曇り空の下、氷山がまどろむ湖は何とも幻想的な雰囲気を醸し出していました。氷河湖クルーズの後には晴れ間が見え始め、ガイドさんがお気に入りのスポットへと連れて行ってくれました。抜けるような青空、そして陽光が照らす白い氷。青と白の大パノラマが広がっていました。遠く離れた極北の地でしか見られない、壮大な風景に巡り会えました。