「地球絶景紀行」世界にたった1つの絶景を探す、大人の紀行ドキュメンタリー

毎週水曜日よる9時オンエア

地球は絶景の美術館。世界にたった1つの絶景旅行ガイドをあなたに。2泊3日で行く、夢の旅にご案内いたします。(旅人:森高千里)

#22 音楽家ゆかりの地 ザクセン州(ドイツ) 2010/9/10 O.A.

ライプツィヒ

ヨーロッパでも大きな存在感を持つドイツ。今回は音楽家ゆかりの地を巡ります。まず首都ベルリンをから向かうのは東部ドイツのザクセン州ライプツィヒ。ここは音楽の父、ヨハン・セバスティアン・バッハが生涯を終えた地。ここで暮らした約27年の間、バッハは教会音楽監督として、毎週の礼拝奉仕、聖歌隊の指揮、カンタータを作曲する等、音楽家としての功績を残したのです。ライプツィヒではそんなバッハを讃える『バッハ・フェスト』という音楽祭の最中。そこで出会ったのは、中部ドイツで最大とも言われるパイプオルガン、そして天使のような少年合唱団の歌声が美しく澄み渡るバッハが眠るトーマス教会。それは、清らかで神聖な瞬間でした。

ドレスデン/ザクセンスイス

ライプツィヒから次に向かったのはザクセン州の州都ドレスデン。第二次世界大戦で大きな傷を受けたこの街も、今ではドイツでも有数の観光地として多くの観光客で賑わう街。人気のフラウエン教会展望台にのぼり、地上およそ70メートルから見る俯瞰は、『百塔の都』『エルベ川のフィレンツェ』などと言われることも見事な景色。その中で見つけた奇妙な山地。そこはドイツでも非常に珍しい砂岩山地ザクセン・スイス。白亜紀の堆積層が隆起と浸食によって形成されたと言われています。およそ360平方キロメートルに及ぶ岩山は連なるいったいは、ドイツでもひときわ珍しい自然の絶景でした。

ドレスデン

ドレスデンは音楽家ロベルト・シューマンゆかりの地でもあります。短い人生を送ったシューマンといえば、妻となったクララとの恋物語が有名ですが、そんな彼をロマンチックに思う人、音楽的な功績をたたえる人などによって、生誕200年を迎えたシューマンのイベントが開催されていました。訪れたコンサート会場は黄昏の太陽に照らされた歴史的宮殿。美しく力強い声楽とオーケストラはまさにドレスデンの人々によるシューマンへの想いでした。 そしてコンサート終了後、心に響く音楽とともにドレスデンの街とエルベ川は夕日に染まり、絶景となって心に焼き付いたのでした。