「地球絶景紀行」世界にたった1つの絶景を探す、大人の紀行ドキュメンタリー

毎週水曜日よる9時オンエア

地球は絶景の美術館。世界にたった1つの絶景旅行ガイドをあなたに。2泊3日で行く、夢の旅にご案内いたします。(旅人:森高千里)

#217 大草原の黄昏モラヴィア(チェコ) 2014/7/18 O.A.

ブルノ

チェコの旅の始まりは、チェコ南東部のモラヴィア地方の中心都市、ブルノから。風格のある建物が連なる町中を歩いていると、教会の鐘、路面電車の音、そしてストリートミュージシャンの歌声と、楽しい気分になる様々な音が耳に飛び込んできます。ミュージシャンの方にブルノで行くべき場所は?と聞くと、ビアホールをお勧めされます。早速目指して行くと、町中ではカフェで昼間からビールを飲みながら寛ぐ人々が。ビアホールで聞くと、チェコはビール大国なんだとか。勧められたラガービールで常連のお客さんと乾杯!陽気でフレンドリーなチェコの人々と出会い、幸先のいい旅のスタートを切ることができました。

テルチ

ビアホールの常連客に勧められた町、テルチを目指してバスで西へ。およそ2時間でたどり着いたのは、まるでおとぎの国のようなかわいらしい町並み。聞けばここは15〜16世紀の建物が保存され、テルチの町全部が世界遺産に指定されているとのこと。クラクションが聞こえて広場に目を転じると、そこにはズラリと車が並んでいます。しかも全てクラシックカー!かつてこの町で行われていたカーレースを模したクラシックカーのイベントだったのです。シルクハットと燕尾服に身を包み衣装もばっちり当時を再現している人もいて、なかなか面白いイベントでした。もう一人出会ったのは、クラシックカーなど様々な古い物をコレクションした個人博物館の館長さん。歴史を大切にする町に魅せられ、自分も古い物を大切にするようになったと言います。彼と共に眺めるテルチの町並には、確かに、町の隅々にまで歴史が満ちているように感じられました。

キヨフ

チェコの伝統的な民族衣装で有名な町があるときいてやってきたのはキヨフ。色鮮やかな刺繍で飾られた民族衣装をまとった合唱団のコンサートに行ってみると、この地方の美しい自然が歌われていました。あまりの美しさに思わず歌わずにはいられないのだと言われて、地元の風景を撮っている写真家の元を訪ねました。写真家と共に巡ったのは一面が黄色の絨毯のようになっている菜の花畑と緑色の麦が風に揺られて輝く麦畑。広大な土地に波打つ麦畑にまさに圧巻でした。一番美しいのは夕日を浴びたとき、と教えてもらい、再び麦畑を訪れます。そこで目にしたのは黄金に輝く大地でした。