「地球絶景紀行」世界にたった1つの絶景を探す、大人の紀行ドキュメンタリー

毎週水曜日よる9時オンエア

地球は絶景の美術館。世界にたった1つの絶景旅行ガイドをあなたに。2泊3日で行く、夢の旅にご案内いたします。(旅人:森高千里)

#215 神秘の恐竜海岸(イギリス) 2014/7/4 O.A.

ストーンヘンジへ

今回の絶景の舞台はイギリス。霧の都・ロンドンから旅を始めます。あいにくの曇り空ですが、町は賑やか。特にシャーロック・ホームズの博物館には行列ができていました。聞けば、イギリス人は、とてもミステリー好きだとか。そんな人々に愛されているのが、イギリス最大の謎とされる遺跡、ストーンヘンジ。バスに乗って、その謎の遺跡を見に行くことにしました。広大な牧草地帯のポツンと佇む石柱群。それがストーンヘンジです。4500年前に造られたそうですが、誰が何のために造ったのか、まったく分かっていないのだとか。謎に包まれた、その遺跡は、厚い雲から滲み出るような光に照らせれ、幻想的な姿をたたえていました。

グラストンベリー

続いて訪れたのは、グラストンベリーという小さな田舎町。精霊の存在が信じられているという、ちょっと不思議な町です。一軒のお店を訪ねてみると、そこでは「グリーンマン」と呼ばれる木の精霊の商品が売られていました。店の方に聞くと、緑豊かな自然の姿を守るため、この町では、高い建物を建てることは禁じられているのだとか。実際、ビルは一つもなく、高い場所といえば、たった一つ、「グラストンベリー・トー」と呼ばれる緑の丘だけ。その丘の上に登ってみると、古くて小さな教会が。夕日に照らされ、神秘的な光に包まれていました。そして、広大な緑に囲まれた町の眺望。思いがけず、美しい風景を見ることができました。

ジュラシック・コースト

最後にやってきたのは、世界遺産「ジュラシック・コースト」。それは恐竜時代の面影を残す太古の海岸です。採集歴43年のパディさんと出会い、一緒に化石採集へ。大きな岩が転がる手つかずの海岸で、珍しいアンモナイトの化石を見つけることができました。「ジュラシック・コースト」を愛するバディさん曰く、この海岸で最も美しいのは「ダードル・ドア」という岩壁だとか。翌朝、案内してもらえることになりました。そこで出会ったのは、見事はアーチを描いた巨大な天然橋。長い年月をかけて、大地を波が削り、生まれた奇岩です。
悠久の時を超えて刻まれた、その姿は、まるで海と大地をつなぐ架け橋のようでした。