「地球絶景紀行」世界にたった1つの絶景を探す、大人の紀行ドキュメンタリー

毎週水曜日よる9時オンエア

地球は絶景の美術館。世界にたった1つの絶景旅行ガイドをあなたに。2泊3日で行く、夢の旅にご案内いたします。(旅人:森高千里)

#174 ゴリラの森ヴォルカン(ルワンダ) 2013/9/13 O.A.

首都キガリ

今回の舞台は赤道直下に位置するアフリカの小国ルワンダ。旅のスタート地点、キガリの町に降り立つと、道には店がぎっしりと立ち並び、多くの人で賑わっています。さすが首都、活気に溢れています。
街で一番高い建物キガリシティタワーに特別に登らせてもらうと、そこで待っていたのは多くの丘に囲まれる自然豊かな光景。しかし、麓では建設中の土地が至る所に…。まさにこの国が今、急スピードで発展を遂げようとしている熱気を感じました。街に下り、次に気がついたのは道のどこを見てもゴミ一つ落ちていなということ。ルワンダでは月に1回、市民がゴミ拾いをしているのだそうです。街を、国をきれいに…という人々の思いが美しい町づくりを実現していました。さらに歩みを進めると、今度は至る所にゴリラの銅像を発見。実は、ルワンダの北部には世界でも有数の野生のマウンテンゴリラが住んでいるとガイドさんが目を輝かせながら教えてくれました。ルワンダの宝物でもあるマウンテンゴリラ。期待に胸を膨らませながら早速、ゴリラのいる街ムサンゼを目指します。

ツインレイクとマウンテンゴリラの住むジャングル

キガリから車で3時間、北部の街、ムサンゼに到着すると、景色もがらりと変わって霧にうっすらと包まれた巨大な5つの火山が現れました。最高峰は4500mもあります。山の一帯は国立公園になっていて、ゴリラたちはここで保護されながらも野生のまま生活しています。高く、深い山に住むゴリラたち。
どんな旅が待っているのでしょうか。
翌朝、早起きしてゴリラトラッキングを開始。チームには他の参加者も一緒です。トラッキング専門のガイドさんによると、ゴリラはリーダーであるシルバーバック率いる群れで行動し、その様子は、トラッカーと呼ばれる人々が常に観察しているとのこと。彼らと連絡を取りながら、草を切り分け、道なき道を進みます。山を登り続けること2時間、気づけば急斜面の山肌に立っていました。ずいぶん高くまで来たんだなぁと息を切らし、歩み続けると、ついにいました!悠然とした佇まいのシルバーバックと彼の家族が…。標高3000m。そこにはゴリラたちの不思議と温かい、家族だけが持つ独特の空気が流れていました。

アフリカ最高峰の巨大湖・キブ湖

ガイドさんから西部に「キブ湖」というルワンダ湖があり、その景色が素晴らしいと聞き、行ってみることにしました。ムサンゼから車で2時間、道中で早速見えて来たのはまるで海のような巨大な湖。キブ湖は隣国コンゴとの国境にまたがっていて、ルワンダで最大、アフリカ最高峰の湖だそうです。ここに沈む夕景はとても美しいということです。
キブ湖の街に到着し、翌朝ガイドさんに連れられ地元のマーケットをのぞいてみました。大勢の人でにぎわい、活気に溢れています。市場に並ぶのはキブ湖でとれた新鮮な魚たち。そこで出会った漁師さんによると、キブ湖の恩恵を受けてこの街は生活しているということです。
太陽が西に傾き始めた午後5時。ガイドさんがキブ湖の夕景に連れ出してくれました。草むらの道を進むこと20分、そこで待っていたのはオレンジ色の輝くキブ湖。そしてちょうどその頃、漁師たちが恵みを求めてゆっくりと船を動かし始めました。