「地球絶景紀行」世界にたった1つの絶景を探す、大人の紀行ドキュメンタリー

毎週水曜日よる9時オンエア

地球は絶景の美術館。世界にたった1つの絶景旅行ガイドをあなたに。2泊3日で行く、夢の旅にご案内いたします。(旅人:森高千里)

#171 野鳥たちの楽園サパタ湿原(キューバ) 2013/8/23 O.A.

世界遺産街・トリニダー

今回はカリブに浮かぶ最大の島、キューバ。古い歴史を持つトリニダーの街で郷愁に浸り、広大なサパタ湿原で、野生の動物たちの輝きに出会います。
旅のスタートは世界遺産の街トリニダー。延々と続く石畳が導いてくれる古い町並みが素敵です。ひときわ輝く美しい塔の前で現地のガイドさんと待ち合わせ。まるで500年前にタイムスリップしたかのような古い街を散策しました。鮮やかな原色で彩られた家々・・・。歩くだけで楽しい石畳。でも、さっきから気になるのは多くの家の玄関に碇のようなマークが張られていること。ガイドさんによると、これは「民宿」を意味するマークで、世界的な観光地トリニダーでは、こうした民宿を営む家が900軒もあるのだそう。その日はガイドさんおすすめの民宿に泊まってみることにしました。この街の夕日の美しさもさることながら、面白かったのは「葉巻工場」。従業員のほとんどは女性で、みんな陽気で楽しいキューバ人。元気に働くその姿にパワーをもらいしました。

サパタ湿原へ

トリニダー観光を終え、向かったのはキューバ中央部の海岸線にある、広大なサパタ湿原。ここはまさに野生の楽園。野鳥やワニなど珍しい動物が生息していることでも知られています。体長わずか4センチ世界最小のハチドリ。木をくりぬいた巣から飛び出すフクロウ。物まねの上手な鳥。湿原の中は水を湛えたジャングル。雨期の間は水深が高く人が入れないため、この季節には全く手つかずのままの大自然が味わえます。国立公園の展望台に上って湿原を見渡すと、トキやフラミンゴなど美しい鳥たちの舞う、雄大な野生動物の楽園に癒されました。マングローブの恵みが 様々な生き物を育んでいるんですね。

朝焼けの大湿原

翌朝。真っ暗闇の湿原で朝日を待ちます。国立公園のガイドさんによれば、朝日とともに数えきれないほどの野鳥が湿原に集まるそう。キューバが誇るその絶景を暗闇の中で待つこと2時間・・・。徐々に紫色の大空が真っ赤に染まっていきます。そして朝日がゆっくりとのぼり始めました。真っ赤な空を堂々と舞うフラミンゴの群れ。トキもいる。輝く朝日の大湿原。生き物たちの一日が始まりました。