「地球絶景紀行」世界にたった1つの絶景を探す、大人の紀行ドキュメンタリー

毎週水曜日よる9時オンエア

地球は絶景の美術館。世界にたった1つの絶景旅行ガイドをあなたに。2泊3日で行く、夢の旅にご案内いたします。(旅人:森高千里)

#112 白いフィヨルドロフォーテン(ノルウェー) 2012/6/29 O.A.

スヴォルヴァ—のアイスクライム

"世界で一番美しい場所のひとつ""まるで絵葉書に入っているよう"と称されるノルウェー・ロフォーテン諸島。大小さまざまな島で成り立つここは、氷河の浸食によって大地が削り取られたフィヨルドの小型版といった雰囲気です。海に面して切り立つ岩肌は雪化粧によって、まさに海上のファンタジーというにふさわしい可愛らしささえ感じられます。最大の港町はスヴォルヴァー。メインストリートで大きなリュックを背負った若者2人組に出会います。彼ら曰く、「ロフォーテンはアイスクライムの聖地」なんだとか。鮮やかな技術で"氷登り"に挑戦する2人。そこから見える景色もシーンと張りつめたような白い世界も見事です。

ロフォーテンのタラ漁とオーロラ

重要な産物として1000年を超える歴史を持つ、ノルウェーのタラ漁。ロフォーテン諸島は タラ漁とは切っても切れない結びつきがあります。今でも、まるでやぐらのような大きな 干しダラの棚が、ここの風物詩。主な輸出先は、イタリア。タラの頭部はアフリカに向かうと 言います。朝の港を散策していると、まさにこれから出航するという漁師さんに会うことが できました。小さな漁船に乗せてもらいます。あちこちに仕掛けてある網から上がるタラは 1匹4キロから5キロ。それが1日100匹以上の収穫になると言います。 豊かな海で獲れるタラの大きさもさることながら雪を被った白い岩山、透き通るような海、 太陽が出て真っ青になった空、そのコントラストがまさに「絵葉書」と呼ぶにふさわしいひとときでした。そして、雲が少しずつ切れた夜、待望のオーロラがフィヨルドの先に見えてきました。

芸術家を虜にするフィヨルド

四季折々に多彩な表情を見せ、海流の影響で30分おきに様々な気候に変化する風景の 魅力に惹かれて、ロフォーテンに集まってくる芸術家が沢山います。そんな芸術家の一人、 ウングヴェさんに偶然知り合うことができました。彼は今をときめく売れっ子の画家。 ロフォーテンに生まれ、しばらく故郷を離れていましたが、画家として油の乗り切った10年前、 再び戻ってきたのだそうです。その理由は何と言っても、ロフォーテンの景色の素晴らしさに ありました。精力的に活動を続けるアトリエを訪ねます。そこにはロフォーテンを愛する ウングヴェさんの、魂がこもった作品世界があふれていました。そんな彼が、もっとも好きだというロフォーテンの風景を見に行きます。歩くこと30分。目の前に雲に霞んだフィヨルドの世界が現れました。