「地球絶景紀行」世界にたった1つの絶景を探す、大人の紀行ドキュメンタリー

毎週水曜日よる9時オンエア

地球は絶景の美術館。世界にたった1つの絶景旅行ガイドをあなたに。2泊3日で行く、夢の旅にご案内いたします。(旅人:森高千里)

#106 火山が生んだ奇跡の湖 ピナツボ(フィリピン) 2012/5/18 O.A.

バンガアーンのイフガオ族

首都マニラから車で12時間北上すると小さな町バナウエに到着しました。ここでは世界遺産にも登録されている見事なライステラス(棚田)が見られます。約2000年前にイフガオ族によって造られた棚田では、今でもおいしいお米が作られています。ガイドのロバートさんに案内されたのはバンガアーンというイフガオ族の村。ブウーカン夫妻の自宅にお邪魔して、昔ながらの脱穀のやり方を見せてもらい、炊きたての美味しいお米をいただきました。そして夕方、私の訪問を聞きつけた村人たちが素敵な衣装を着て集まってきました。なんと歓迎の踊りを特別に見せてくれたのでした。

バタッド ライステラス

数ある棚田の中でも今回は一番見事だと言われる「バタッド・ライステラス」を目指します。ジプニーという4駆の車に揺られること1時間半。車を降りて山道を歩くと1時間で喉がからから。ちょうどそこに湧き水が流れていて喉を潤すことが出来ました。さらに急斜面の山道を1時間歩くと、2000年前から続く絶景が目の前に現れました。すり鉢状の見事な棚田です。ガイドのロバートさんが一番好きな場所に連れて行ってくれました。「この見事な場所をもっと多くの人に訪れて欲しい」と将来の夢を語ってくれました。

ピナツボ火山湖

1991年に大噴火したピナツボ火山。噴火のあとは見事な景色が見られると聞き、タルラックを目指します。ガイドのウェンさんと合流し、4駆の車に乗り込みます。火山灰の積もった荒れた大地を1時間30分揺られます。あまりの悪路にスタックする車も途中で見かけました。車を降りてからはまたもや自分の足で登山です。川を渡り、山を登り、汗だくで2時間歩くと山頂に到着。そこには静かに水を湛えた美しい火山湖が私を迎えてくれました。