コラム
第4回
インドとの初戦を圧勝した日本。最年少・赤穂ひまわりが23得点を奪取!

 9月24日、FIBA 女子アジアカップがインドのバンガロールにて開幕。4連覇を狙う日本は地元インドと対戦した。

 開始約20秒、先制点となる3Pシュートを決めたのはチーム最年少の#88赤穂ひまわり。赤穂はこの試合絶好調で、その後も速攻や3Pシュートを立て続けに沈めていく。これに周りの選手も呼応。ベンチ入りをしていたメンバー全員が第1Qで出場し、アグレッシブなディフェンスとオフェンスを見せた。

 その後も日本は攻撃の手を緩めず、前半を終えて50-18。後半の出だしには#10渡嘉敷来夢の3Pシュートも幸先良く決まってさらに加速すると、終わってみれば3Pシュート14本を含む103得点を奪って勝利した。

 「このような(点差が開いた)ゲームでは気持ち(モチベーション)が下がったら、ディフェンスは良くなくなるものですが、今日は、最初から最後まですごく良いディフェンスをしました」とトム・ホーバスヘッドコーチ。ディフェンスでも相手の得点を27点に抑えるなど、攻防において日本の圧勝となった。

 「出だしのオフェンスは自分自身も走ることができて、シュートも入ってチームとしても良かったですが、個人としてはディフェンスが前半があまり良くなかったです。後半は修正できましたが、前半はそこが良くなかったですね」と、語ったのは両チーム合わせて最多の23得点を挙げた赤穂。自身は前半のディフェンスを課題にしながらも、3Pシュート3本(75%の確率)を決めたことに関しては「シュートが気持ち良く打てたこと、迷わずに打てたことが良かったです。最近は徐々に(3Pシュートが)良くなってきてはいましたが、それが今日は…最高に良かったのかなと思います(笑)」と、はにかんだ。

 この試合は、渡嘉敷が3年ぶりに日本代表として国際試合に出場した試合でもあり、渡嘉敷自身は「帰ってきたな、という感じなので、良い感じに慣らせたというのが正直なところです。ここから徐々に挙げていこうと思っています」とコメント。指揮官も「彼女はまだFIBAのバスケットに慣れてない感じもありますが、競い合いの中では力を発揮する選手なので、そこは全然問題ありません」と語った。

 チームは初戦を快勝も「出だしの入りは良かったかなと思います。全体的にしっかりディフェンスから走ることはできていましたが、前半に少しミスや無駄なファウル、オフェンスリバンドを取られて得点につなげられたケースがあったのではそこは修正していかなければならないです」(#13町田瑠唯)といったように、選手たちは勝利にも冷静に修正点を口にした。あくまでも目標は優勝。初戦はその通過点にしか過ぎないことを誰よりも理解しており、勝利後もすぐに次戦へと切り替えて会場を後にしていた。

【写真】fiba.com