全国の多くの河川では、3月1日に渓流の釣り解禁を迎えるが、それから1ヶ月ほど経ち、本格シーズンの兆しを見せる渓流で、フライフィッシングを楽しむ。今回は、全国の河川に精通する里見栄正さんが、30年来の付き合いがあるフライフィッシャーマン・天海崇さんを、地元・群馬県吾妻川に案内してくれる。以前、勤務した管理釣り場で上司と部下の関係にあった二人。天海さんは、フライフィッシングのノウハウのほとんどを、里見さんに教えてもらったという。そのテクニックと、二人の渓魚への想い・その魅力に迫る。

「磯の王者」「幻の魚」などの異名を持つイシダイ。賢さと警戒心、希少性の高さ、ハリ掛かりしてからの強烈な引き。そんな強さを持つイシダイを、近縁種のイシガキダイと総称して石物と呼ぶ。その石物に真っ向から挑む磯釣り師を、底物師という。今回は、全国の磯を釣り歩く生粋の底物師・中出一也さんの対馬釣行に密着。イシダイの釣り方のうち、遠投釣法の名手として知られる中出さん。遠投に適し、且つ魚影の濃さは日本屈指という対馬の磯で、その実力を発揮。こだわりが強い底物師の、独特の世界観を垣間見る。