薩摩諸島の北部、鬼界カルデラの縁をなす火山島・薩摩硫黄島周辺は、魚影の宝庫として知られる。今回は、本土から約50キロ南方の離島で、ロックフィッシュゲームを堪能する。訪れたのはこのゲームのパイオニア・折本隆由さん。10数年前の初釣行以来、モンスター級のロックフィッシュを求めて毎年のように薩摩硫黄島に通っている。狙いは、折本さんがプレミアムと位置付けるスジアラ。南海中心に生息するハタ科の魚だ。獰猛さと賢さを併せ持つスジアラに第一人者が挑む。

近年、夏から秋にかけて主に相模湾で熱を帯びている釣りがある。そのターゲットは、キハダだ。ルアーゲームはもちろん、オキアミのコマセ釣りなど狙い方も様々。強烈なパワー、水面に上がってきた時の見事な魚体、その両面を持ち合わせたキハダが、10数年前から相模湾で大フィーバーしているのだ。しかもサイズは30〜50キロクラスがメインで、今年も10月に入ってからは連日好調が続いているという。そこで、毎年この時期にキハダ狙いで通う松本圭一さんの釣行に密着。コマセでのキハダ釣りの醍醐味を体感する。