白鵬ドキュメント
日下開山、最後の十五日
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「日下開山」の称号にふさわしく、最強のまま現役を退いた力士…大横綱、白鵬。 進退をかけた最後の名古屋場所十五日に迫る。
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「日下開山」の称号にふさわしく、最強のまま現役を退いた力士…大横綱、白鵬。 進退をかけた最後の名古屋場所十五日に迫る。
力士の手形は古来より魔除けとして人々に大事にされてきた。 その手形に横綱だけが押すことを許された印がある。 それが「日下開山(ひのしたかいざん)」の印だ。 「日下開山」とは「天下一」や「天下無双」または「最強」を意味し、相撲の世界では「横綱」の別称でもある。 その「日下開山」の称号にふさわしく、最強のまま現役を退いた力士がいる。 それが大相撲の歴史に名を残す大横綱、白鵬だ。 しかしその白鵬も15歳でモンゴルから日本にやってきた当時はただのやせっぽちの少年に過ぎなかった。 まだ何者でもなかった白鵬は、新弟子時代に通った相撲教習所のノートに1枚の絵を描いた。それは自分の未来の姿を思い描いた夢の絵だった。 大きな夢を叶え、数々の記録を打ち立てた白鵬は、天下無双の「日下開山」であり続けるために、人知れずもがき続けた。 進退をかけて臨んだ最後の名古屋場所。 白鵬を支えたのはいつもの仲間達と突然現れた古き友。 蘇る勝負師の本能。 引き際を悟り仲間たちに伝えた夜のこと。 そして勝利への執念を貫き通したあの千秋楽の激闘と、目に見えない不思議な力。 日下開山、最後の十五日。 写真提供:宮城野部屋