2020年5月13日放送 ①魅惑のリゾート エッサウィラ 旅の始まりはモロッコ南部の都市、エッサウィラ。ヨーロッパの人たちを中心に人気を集める、ビーチ・リゾートです。白壁の建物が並ぶ旧市街は、アフリカ大陸に来たことを忘れてしまいそうでした。そして、港町での食事は、やっぱりシーフード!獲れたての新鮮な魚介は絶対に外せません。ロブスターの炭火焼きはシンプルだけど、素材の味と旨味を存分に味わえました。エッサウィラにはアートギャラリーも点在。街中の壁にも絵が描かれていて、まるで街全体がアートのようでした。西アフリカからの奴隷たちがルーツの民族音楽『グナワ』も体験。5時間もの間、演奏し踊り続け、モロッコ最初の夜は更けていきました。 |
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モロッコ土産として人気が高いアルガンオイル。エッサウィラからほど近い村で生産されていると聞き、訪れました。 初めて見たアルガンの木は、オリーブそっくり。工場で出会ったのは、女性ばかり。「ここにいるのは、みんな未亡人なのよ。この場所ができるまで、私たちには仕事がなかったの」と教えられました。アルガンオイルが現地の女性の自立支援を支えていることを、初めて知りました。手作業で堅い殻を割り、種を取り出す様は、まるで職人のようでした。女性たちは皆、姉妹のように仲良く、時に助け合い、乾燥した大地に育つアルガンツリーのように、たくましく生きていました。 |
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旅のゴールは、モロッコで最もエネルギッシュな街・マラケシュ。 今回の目的は、新市街にある「マジョレル庭園」。フランスのファッションデザイナー、イヴ・サンローランの別荘だった人気のスポットです。庭園には、竹林や熱帯植物など、多種多様な植物が集まり、“マラケシュのオアシス”とも言われています。 鮮やかな「マジョレルブルー」で彩られた博物館には、イヴ・サンローランがコレクションしたベルベル人の衣装や装飾品を見ることが出来ます。「マラケシュが私に色を教えてくれた」と語ったサンローラン。この街で出会う文化や人々の衣装から、大きな刺激をもらっていたそうです。 朝5時半。気球に乗って、いつもとは違うマラケシュを体験します。 空から見えたのは、朝焼けの空にシルエットを描くアトラス山脈と、砂色の大地にキラキラ光るマラケシュの灯り。モロッコのカラフルな一日の始まりを告げる、力強い絶景でした。 |
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