新・地球絶景紀行
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#12<再放送> モスクワ行き 忘れじのシベリア鉄道 前編
2020年4月22日放送

①シベリア鉄道の始発駅・・・黄金の軍港都市 ウラジオストク
 旅のスタートは日本から飛行機でわずか2時間半。シベリア鉄道の起点の街、ウラジオストク。シベリア鉄道の出発は夜なので、それまで街を散策します。
 坂道が多く、「東洋のサンフランシスコ」という別名通り港町情緒にあふれています。地元の人々は白系ロシア人が多く、とてもここが東京からソウルより、もっと近い距離にある、アジアの街だと思えません。こんなお洒落の街があったとは・・・。港には一般の船だけでなく軍艦も停泊中。かつては太平洋艦隊の本部がある重要な軍港であり外国人の立ち入りも撮影も一切禁止だったとか・・・。観光客にも解放されたのは1992年にソ連が崩壊した後。今では潜水艦や戦車などが博物館として観光の名所にもなっています。
 夕方、ケーブルカーに乗って街で一番の絶景、鷲ノ巣展望台へ・・・。金角湾が一望でき、この街のシンボル、黄金橋がその名の通り、黄金に輝きます。
 そして、その夜からついにシベリア鉄道に乗り込み、旅がスタート。まずは11時間かけてロシア極東を代表する街、ハバロフスクへ。
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②青空と大河と日本人の魂 ハバロフスク
 朝7時。夜明け。車窓は大自然の圧倒的な絶景を映し出しています・・・! 見渡す限りの白樺林。走ること11時間半。朝8時21分ハバロフスクに到着。
ハバロフスクは人口約60万。ロシア極東部の経済、文化の中心。駅前にはハバロフスクの名前の由来となった、冒険家ハバロフの像・・・。
美しいアムール川沿いの風光明媚な中心街をお散歩。川沿いの公園にある美しい教会で知り合ったのは地元の女性カーシャさん。彼女に「日本にゆかりの建物もあるわ」と聞いて、日本人が作った建物や石像へ。さらに日本人墓地へ・・・
実はハバロフスクは、終戦直後にシベリアに抑留され亡くなった日本人がロシアで最も多い街。70年前、多くの日本人がシベリア鉄道の修復工事などにも従事させられていました。広大な墓地の一角にある日本人墓地を訪れ、冬場はマイナス40度にもなるという過酷な労働を課せられ、異国の地で亡くなった人々に手を合わせました。この北の街には日本人の魂が生きている気がしました。
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③世界一のバイカル湖
シベリア鉄道9300kmの旅、三日目、四日目は車中泊。ハバロフスクから50時間以上もノンストップで2000kmを一気に駆け抜けます。途中下車したのはモンゴルとの国境にも程近い、ウランウデという街。住民の多くはモンゴル系のブリヤート人で街には教会ではなくチベット仏教の寺が・・・。歩けば歩くほどロシアと思えない異色の街です。ここから列車に再び乗って約2時間・・・今回の旅の前半のハイライト、バイカル湖が見えてきました!
世界で一番古く(3千万年前)、世界で最も深く(水深1600m以上)、世界で最も透明度が高く(40m以上)、地球上の淡水の20%を占める(面積は琵琶湖の46倍)というバイカル湖。実はバイカル湖は古代からモンゴル民族にとっての聖なる湖。バイカルという言葉はもともとモンゴル語で「美しい自然」という意味で、今も一般の人が立ち入り禁止の聖地があるそうです。車内で知り合った地元の方が言うには、バイカル湖で最も美しいのは、湖に浮かぶオリホン島というパワースポットだそうで、島の聖地で儀式を行うシャーマンにも会えて、祈ってもらうこともできるそうです。テンションがMAXに上がったところで、この続きは、シベリア鉄道、後編で・・・。
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