新・地球絶景紀行
新・地球絶景紀行
#18 光と水の都 サンクトペテルブルク
2020年2月19日放送

① 運河の都サンクトペテルブルク
【モスクワから特急レッドアロー号で到着】
 首都モスクワから、ロシアが誇る豪華列車「赤い矢号」で8時間。サンクトペテルブルクへ到着。駅舎でさえ、宮殿のような豪華さです。早速旅人が見つけたのはサンクトペテルブルクを作った、ピョートル大帝の銅像。300前、この皇帝がそれまで何もない沼地を煌びやかな都に変えたことを知ってびっくり。
まずは世界遺産が立ち並ぶ目抜き通り「ネフスキー大通り」へ。欧州屈指の歴史地区だけあって美しい建物が並びます。じっくり見てまわると1週間もかかるらしいので駆け足で散策。駅から歩いて15分。有名な「運河」が現れます。最もサンクトペテルブルクらしい、河岸に並ぶ宮殿の風景。さすが「北のヴェニス」と呼ばれているだけのことはあります。
 岸辺を散策するとカザン大聖堂、そして、世界的に有名な「血の上の救世主教会」など川面に揺れ時間をさすれます。さらに世界3大美術館の一つ「エルミタージュ美術館」。ピカソなど300万点を超える超一流の展示品もさることながら、外観を見ているだけで圧倒されてしまう。美術館の中には「ピョートル大帝の間」もありました。エルミタージュ美術館の前にやってきて大騒ぎしているのは観光客だけでなく、ウェディング姿の花嫁一家。みんな楽しそうに記念撮影をしています。実はここはほとんどのカップルが写真を撮りにくる、結婚式の定番スポットでもあったのです。
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② 可愛いバレリーナとの出会い 
運河で出会ったのは若い頃、バレリーナとして活躍し、今はバレエ学校の先生をしているマリアさん。彼女がガイドとして街のとっておきの絶景スポットへ案内してくれることになりました。マリナさんと一緒に向かったのは世界遺産カサーク聖堂の歴史ある展望台や、この街の象徴ともいうべき豪華な劇場「マリインスキー劇場」。実はサンクトペテルブルクはバレエやオペラなど世界でもトップクラス。マリインスキー劇場の起源は、1783年。女帝エカテリーナ2世の命により、オペラとバレエの専用の劇場として建てられました。その後、1860年に、現在の建物が完成。当時の皇后の名にちなみ、「マリアの」を意味する「マリインスキー劇場」と名付けられたそうで、チャイコフスキー作曲の名作バレエ、「眠れる森の美女」と「くるみ割り人形」が初めて上演された由緒ある劇場でもあります。付属のバレエ団は、今も世界中から多くの若者たちがオーディションに押し寄せる、最高峰の夢舞台。チャンスをつかんだスターが輝く場所です。その後、マリアさんが教えるバレエ学校に見学に行くと、なんとまだ4歳から17歳までのバレエリーナを目指す少女たち。その俊敏な踊り、柔軟でしなやかな肉体美、目の輝きに驚きました。みんな幼い頃からマリインスキー劇場や世界の舞台に立つことを夢見て練習に励む美少女たち。人間の美しさ、この街の懐の深さを改めて感じることになりました。
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③ 運河ナイト・クルーズ 
世界有数の観光地だけあって、夜はほとんどの建物がきらびやかにライトアップされ輝きます。エルミタージュ美術館では、巨大な建物の壁にプロジェクションマッピングで光が当てられ、見たこともない輝きを放ちます。
そして最も人気のある運河ボートツアーは夜の方がきれいと聞き、旅の最後に参加することに…。細い運河にはいくつもの橋が架けられ、その一つ一つが個性を放つ橋をくぐりながらゆっくりとボートは水辺を進んでいきます。昼間見た壮麗な聖堂や宮殿、若者たちの夢が詰まったマリインスキー劇場・・・。夜になると全く別の顔を見せています。そして運河クルーズは、最後に母なるネヴァ川へ。ピョートル大帝が作った要塞、300年前に彼がヨーロッパから持ち帰った宝物を集めた博物館。そして日露戦争で戦った軍艦。その一つ一つがまるで芸術品のよう。川も建物も、そして、この街に生きる人々の、喜びや苦しみも含めて、全て大帝が作り上げた最高の芸術作品のような気がしてきました。
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