2019年12月4日放送 美食の街リヨン探訪 ローヌ・アルプ地方をめぐる旅。はじまりは、美食の街と呼ばれるリヨンから。 15世紀以降、絹織物産業で栄えた街は、旧市街に美しい建物を残す美しい街。 そして各地方を結ぶ交差点だったことから、各地方の一流の食材が自然と集まって美食の街に発展しました。ランチでは2つ星レストランで本格フレンチを堪能!そしてもう一つの名物スポットである大衆食堂ブションで夕食。 伝統の内臓料理は労働者たちの胃袋を満たすため、料理人たちが安く手に入る内臓肉を使って工夫を重ねてきた歴史がありました。 料理人たち心意気がつまった伝統料理が美食の街のもう一つの秘密でした。 |
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翌朝はリヨンから電車を乗り継ぎ、アルプスの麓の街、シャモニへ。 シャモニは西ヨーロッパの最高峰モンブランをのぞむ登山の街。 モンブランを訪れる前に登山鉄道で巨大氷河メール・ド・グラスへ。 1900メートルの地点まで一気に登ります。 終着点に着くと、残念ながら雨が降っていましたが目の前にヨーロッパ最大級の氷河が目の前に現れます。 地球温暖化によって年々氷河は後退し、100年後には湖になると予想されています。この氷河が大地を削り、シャモニも氷河によって削られてできた街であることを知ることができました。 雨と霧に包まれていた景色は刻々と変化し、最後は大地を削りながら流れる氷河が果てしない時をかけつくり上げた、山の風景を見ることができました。 |
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旅の最終日、ロープウェイでめざすのは、エギュイユ・デュ・ミディ展望台。 乗り継ぎを経て富士山より高い3842メートルの地点まで一気に上昇します。展望台では4000メートル級の山々の頂きが目の前に連なっています。そして一番高い、丸みを帯びているのがアルプスの最高峰、標高4810メートルのモンブラン。 展望台で出会ったのが、スイスから初めて訪れたという86才の誕生日を迎えたばかりという女性。 念願だったというモンブランをのぞむ景色をじっと見つめていました。 自然が作り上げた気高いモンブランの姿を、女性とともに心に刻みました。 |
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