新・地球絶景紀行
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#4 イタリア エミリア街道 探訪 後編
2019年11月6日放送

陽光に煌めくロマーニャ地方の“緑色の絨毯”
美食と絶景の宝庫、イタリア北部のエミリア街道をめぐる旅。後編はボローニャを発ち、終点リミニを目指します。最初に立ち寄った町は、ロマーニャ地方の中央部に位置するファエンツァ。15世紀からマヨリカ陶器の生産地として栄え、いまも一流の職人たちのワザが受け継がれています。まさに芸術品のような、繊細で多様な装飾が特徴です。繁華街にある憩いの広場には陶芸のモニュメントが飾られ、町のシンボルとなっていました。ファエンツァで出会った紳士に誘われて、町の郊外にあるワイン工房も訪ねます。そこでは特別にサンジョヴェーゼのワインをご馳走になる幸運に恵まれました。しかも工房の目の前には、広大なぶどう園が。燦燦と降り注ぐ陽光に照らされて緑色の絨毯が煌めいていました。
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世界遺産ラヴェンナの初期キリスト教建築群
次に向かったのは「ロマーニャ地方に来たら、遠回りしてでも訪ねるべきだよ」とすすめられた町、ラヴェンナ。エミリア街道からすこし外れて、寄り道を楽しむことにしたのです。なぜなら、ラヴェンナには『人類の創造的才能を表現する傑作』と評される、世界遺産「初期キリスト教建築群」があるから。なかでも、6世紀前半ごろに建設されたといわれるサン・ヴィターレ聖堂のモザイク画は有名で、世界中から多くの人々がそれを一目見ようと訪れます。聖堂の内部に足を踏み入れると、厳かな空気が張り詰めていて、ユスティニアヌス帝や皇妃テオドラの煌びやかなモザイク画に圧倒されました。
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アドリア海の夕日に染まる港町リミニ
最終目的地は、エミリア街道の最東端リミニ。紺碧のアドリア海を臨む長閑な港町で、北イタリアではリゾート地としても人気が高いそうです。海の幸が豊富と聞いて、地元で人気のレストランを訪ねました。シェフのおすすめは『生のボラをパプリカと人参のソースで絡めたカルパッチョ風』や『舌平目とカレイのグリル』などのメニュー。どれも取れたての魚を堪能できる一皿ばかり。“美食街道めぐり”のフィナーレにふさわしい極上のグルメ体験でした。リミニに黄昏時が近づいたころ、浜辺から陽気な音楽が聞こえてきました。ロマーニャ発祥のスムースダンスのリズムです。ビーチの特設ステージでダンス大会が催されていました。老若男女が見事なステップを踏み、ロマーニャ地方の伝統の踊りを楽しんでいます。旅の最後に辿り着いた海辺では、夕日がダンスに興じる人々をやさしく包み込み、アドリア海をオレンジ色に染め上げていきました。
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