ＴＨＥナンバー2

毎週木曜よる10時オンエア

綺羅星の如く、日本史を彩る名将たち。 私たちがよく知る歴史の表舞台、 その陰には常に「ナンバー２」の存在がありました。いわばそれはもうひとつの「歴史物語」。

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ゲスト： 童門冬二

幕末維新スペシャル！
「日本」という国単位の概念がなかった当時の日本に大きな変革を起こし、維新へ導いた人物がいました。その人物こそ、幕閣のナンバー２・勝海舟と革命側のナンバー２・坂本龍馬。この二人が出会ったとき、日本の歴史は大きく前進した…。
政治、その他の混沌とした現在の日本。今再び、日本を大きく動かした二人のナンバー２の視点から日本の変革を見つ直します。

二人の出会いは歴史上の必然？

海外の猛威に脅かされていた当時の日本。黒船を目撃した龍馬は、当時海軍奉行だった勝海舟に直談判にいきます。
「幕府は日本をどうするつもりか。」龍馬が海舟に質問をぶつけました。
海舟は、龍馬にまず朝廷や幕府、藩同士の争いなどバラバラになっているいまの日本をひとつにすることへの重要性。そして海軍を作り外国と対等の立場を作ろうとしていることを龍馬に伝えました。日本のために力を尽くす。日本が大きく変わろうとしているその瞬間、時代と共に動き出した歴史上最強のコンビが生まれました。

日の本をひとつに・・・！

海舟は藩や出身にとらわれず、様々な考えを持った龍馬をはじめとする若者たちを集め海軍とともに作った私塾に集めます。しかし池田屋事件が起き、その中に海舟の学生も含まれていたため神戸海軍操練所は閉鎖が決定。勝はこの現状をある西郷隆盛にもちかけ、龍馬達を託した。それが後の亀山社中につながります。亀山社中のネットワークと資金力を生かし、不可能とされていた薩長同盟を成立させます。

小龍馬暗殺、江戸総攻撃計画・・・
その時海舟は！？

１８６７年１０月龍馬の悲願であった奇跡とも言える無血革命、大政奉還が実現。しかし、薩長はあくまでも武力による倒幕を求めていました。勢いにのる官軍は幕府の息の根を止める最終決戦、江戸城総攻撃を計画。追いつめられた慶喜は、海舟を海軍奉行並、さらに陸軍総裁に任命。つまり暫定徳川政権の総理という立場になりました。「江戸を火の海にする訳には行かない。」海舟は　イギリスのパークスに利害を持って働きかけるなどの用意周到な工作を施し、交渉に臨みました。結果、先に手を打った海舟の勝利。海舟は、龍馬の願いだった江戸城無血開城を成し遂げ、江戸１００万人の命を救います。

日本の歴史を動かした時代のナンバー２勝海舟と坂本龍馬。二人の出会いはそれこそ、神が　用意した歴史の必然だったのかもしれません。