中国地方一の名峰、大山山麓にあった日本最大の牛馬市の歴史を紐解く。大山には、海抜700mの山裾にある大山寺を中心に奈良時代から地蔵菩薩に対する信仰が根付いている。地蔵菩薩が牛馬も護ると、牛馬の加護札を配り始めたのが牛馬市の起源。牛馬を連れた参拝者が増えるうち、取引がはじまった。大山では牛馬の飼育も盛んで、今も和牛を育てる農家が多い。所子地区には病の牛馬に施す処方箋がかかれた江戸時代の絵巻が残る。
九州南部・宮崎県。日本でも屈指の数を誇る西都原古墳群を中心に、県内には3500基以上の古墳が存在。日本各地の古墳の多くは年月とともに損なわれたが、宮崎の台地には周りに建築物がほとんど無い景観が今も保たれている。なぜ宮崎にこれほどの数の古墳があるのか?皇族を葬った可能性のある巨大な御陵墓をはじめ、畑や家のすぐ横にある古墳や石が敷き詰められた前方後円墳など大小様々な古墳を紹介しながらその謎に迫る。