鬼。それは、地獄の番人で恐ろしいものの象徴。
しかし大分の国東には鬼を仏として祈り、災いを払う存在として親しむ文化がある。幾度にも重なる山塊や奇岩が天を衝き、むき出しの岩肌に険しさが漂う国東半島。一帯にある寺院群は「六郷満山」とよばれ独自の山岳宗教文化が1300年も続いている。その洞穴に棲む鬼は不思議な力を持つといわれ、鬼にあこがれる僧侶により仏と重ねられた。様々な表情を持つ、国東の鬼文化を紹介する。
高知県東部の中芸地域(安田町・田野町・奈半利町・北川村・馬路村)。森の頂から土佐湾を望む狭いエリアに森、川、海の豊かな自然がぎっしりと詰まっている。かつては杉を扱う林業で繁栄を極め、林業が衰退した今は生産量日本一を誇る柚子の産地となり、杉を運んだ森林鉄道の軌道は柚子を運ぶ柚子の道に変わっている。この地で育まれてきた独特の風土、文化、地域の絆を伝える。