#2 2018年12月9日(日)放送

中部高地 黒曜石鉱山と縄文人の世界

日本の真ん中、八ヶ岳を中心とした中部高地には、縄文時代の黒曜石鉱山がある。縄文人が掘り出した黒曜石が輝くこの一帯は、星降る里と言い伝えられてきた。麓の村々で作られた土器や土偶を見ると、縄文人の高い芸術性に驚かされる。現代人の想像をはるかに超えるその表現力はいったい何なのか? 縄文人を身近に感じるこの地で日本人の原点と出会う。

地下迷宮と大谷石文化が息づく町 宇都宮

栃木県宇都宮市の西部。大谷町を中心とした地域には、大谷石と呼ばれる凝灰岩の地層が広がる。この地域の人々は、古来、大谷石とともに暮らしてきた。大谷石の奇岩に五穀豊穣を祈り、大谷石に仏像を彫って手を合わせた。近代以降は、西洋建築の建材として関東を中心に広がり、高度経済成長期には宅地造成の土台として全国で利用された。番組では、そんな大谷石の歴史や文化と、貴重な建築物を紹介する。