#1 2018年12月2日(日)放送

大雪山系 カムイと共に生きる上川アイヌ(北海道)

大雪山の大自然と山麓のアイヌ文化を紹介。大雪山は2千m級の峰々が連なる国内随一の大自然。アイヌ民族はカムイミンタラ、「神々の庭」と呼んでいた。そこから発する石狩川は、上川アイヌの生活の場で有り、交通路でもあった。秋には大量に遡上する鮭をとり、干し鮭は日本人向けの交易品となった。石狩川の鮭は近代化と共に途絶えて集落もなくなったが、様々な伝承が残り、アイヌ民族も厳然と現代社会の中で生きている。

峡東地域の葡萄畑が織りなす文化的景観(山梨県)

甲府盆地の東・峡東地域(山梨市・笛吹市・甲州市)に広がる一面のぶどう畑。ぶどう生産量もワイナリーの数も日本一を誇り、1300年から葡萄栽培が行われていると伝わる。この地の葡萄伝説を伝える薬師如来像、中でも日本最古と言われる葡萄「甲州」は今や日本ワインに欠かせない品種。また日本ワイン黎明期の古い醸造施設がこの地のワイン文化を物語る。他の地にはない自然景観、歴史的遺産、独自の葡萄・ワイン文化の今昔を伝える。