京都府北部、日本海に張り出した丹後半島。この地で300年前に産まれた「丹後ちりめん」は、「しぼ」と呼ばれる表面の凹凸が、上品な光沢と柔らかさを作り出し、古今人気のある着物地として知られています。現在では、ファッションブランドの洋服にも使われています。丹後ちりめんの誕生、そこには丹後特有の気候風土と絹織物を生業とした人々の情熱が織り成す物語がありました。丹後ちりめんを通して、京丹後の魅力に迫ります。
北海道初の日本遺産のまち江差を紹介。江戸時代の江差は、“江戸にもない”賑わいがある港町でした。繁栄の秘密は北の回遊魚ニシンです。実はニシンは水揚げされるとほとんどが肥料に加工されて出荷されました。江戸時代、日本各地で発展した繊維産業を支える綿や桑の畑の良質肥料としてニシンは肥料として需要が高騰していたのです。一攫千金を狙った商人が移住し、華やかに取引を繰り広げた当時の遺産が江差にはあります。