日本初の武家政権が誕生した地・鎌倉。一方が海、三方を山に囲まれた地の利を生かし、中心に鶴岡八幡宮、山には切通、山裾には禅宗寺院が造り鎌倉にしかないまちづくりを確立しました。
近代には美しい海を望む多くの洋館が建てられ日本屈指の別荘地となりました。また、100人もの文学者が移り住み、奈良京都とは違う古都の美を見いだしてきました。
各時代の歴史的遺産、自然景観、芸術的文化が伝わる特別な鎌倉の痕跡を、モザイク画のように組み合わせていきます。

東北地方でいち早く仏教文化が花開いた土地・会津。この地に嫁いだ女性たちには「三十三観音めぐり」と呼ばれる巡礼をする風習がありました。
観音菩薩を巡り、歌いながら一心に祈りを捧げる女性たち。四百年前から今も会津の人々に伝わる信仰と娯楽が一体となったおおらかな巡礼の歴史に迫ります。