#8 2017年1月8日(日)放送

尾道水道が紡いだ中世からの箱庭的都市(広島県)

尾道水道が海路として活用され、中世から港町として栄えた尾道市は、斜面に寺院や家々がひしめき合い、間を縫うように小路が通う「箱庭」の様な町。この町には、かつて文人が、現在は旅行者が多く訪れます。
人を引きつけてやまない尾道の魅力は一体何なのか。町の規模に比して多い壮麗な寺院、坂道ならではの景観を生かした別荘、町に寄り添うように暮らしてきた人々の営みなど、坂道に広がる独特の世界観にスポットを当てます。

津和野今昔~百景図を歩く~(島根県)

島根県津和野町は、古い風情がよく残る町として人気の観光地。訪れた外国人旅行者は「日本の良さが全部揃っている」と言います。
日本の良さとは何か?その答えとなるものが、津和野の約150年前の風景を描いた「津和野百景図」。描かれた絵と現在の場所とを見比べるとその場所が当時の雰囲気を良く残していることがわかります。
百景図を見た津和野の人々は、古き良き時代の風景や伝統を今に残そうと努めてきました。津和野の良さは風景ににじみ出る、古きものを大切にする心なのでしょう。