約1300年前に制定された飛騨工制度では、飛騨国のみに対して、税の代わりに飛騨工と呼ばれた木工技術者を都へ派遣する制度が定められていました。なぜそれほどまでに飛騨匠の技は求められたのでしょうか?
木の性質を生かし、寡黙で実直な美しさでまとめられた建築群は今も高山市に数多く残され、山に覆われたこの地であったからこそ育まれた技の数々とその「こころ」を現在にまで受け継いでいます。
これは木と共に生きた1300年の高山の歴史を体感する物語です。
生糸の生産量日本一を誇る絹の国・群馬県。近代化に向けて動き出した時代、富岡製糸場が操業し日本が世界一の生糸輸出国となる原動力となったのが群馬でした。そんな群馬の絹産業を支えた養蚕農家。その主役は女性たちです。繭から絹を作り、着物まで織る…。
働きものの妻を讃え、夫は口々にこう言います「俺のかかあは天下一」。“かかあ天下”が支え盛り立てた群馬の絹産業。そこに秘められた物語とは?