人生を駅の列車になぞらえ、ある刑事と3人の女の出会いと別れを描く感動のヒューマンドラマ。倉本聰が高倉健を想定して書いたシナリオの映画化。倍賞千恵子、いしだあゆみら女優陣の好演が光る作品。 【あらすじ】 雪の降る北海道の銭函駅で、三上英次（高倉健）は妻（いしだあゆみ）と別れた。警察官であり、オリンピック射撃選手でもある英次には、妻のたった一度の過ちも許せなかったのだ。ある日、英次の上司が凶悪犯に射殺される事件が起こった。だが、オリンピックが目前の英次は捜査からはずされてしまう―。数年後、選手は引退したものの射撃の腕を見込まれて担当させられる非情な職務に、英次はやりきれなさを覚えるのだった。やがて正月を故郷でと立ち寄った増毛駅で、英次は桐子（倍賞千恵子）という女と出会う。寂しい男と女の心に、ようやく暖かいものが通いはじめたのだが…。