3年間付き合っていた彼・章吾(目黒大樹)の結婚式。だが花嫁は自分ではなく、専務の娘の久美(来栖あつこ)である。教会の一番後ろの席に座り、章吾の後姿を見つめていたさくら(星野真里)は、我を忘れ、祭壇の方へ駆け出し、久美を押しのけ章吾にキスをしてしまう。時間が止まったように凍りつく式場内。顔面蒼白の章吾。泣き出す久美。結婚式はさくらによってめちゃくちゃになってしまった。翌日さくらは、専務の娘の結婚式を台無しにした責任で左遷されてしまう。会社をやめる決心をするさくら。そんなさくらの前に雄一郎(大沢樹生)が現れる。久美の親戚で弁護士をしている雄一郎は、久美から依頼され、台無しにされた結婚式の慰謝料を請求に来たのであった。ヤミ金でお金を借りてまでもお金を払おうとする懸命なさくらに対し、「このまま行ったら本気で転落の人生を送ることになる」と注意する雄一郎。だが「お金を払い続けることで章吾と繋がっていたい。」と言うさくら。さくらの気持ちに打たれる雄一郎。実は、雄一郎自身もさくらと同じ気持ちを久美へ抱いていたのであった。