グリーンの教え Wisdom of Golf 毎週日曜日12時30分

#188「悔しかったら、歳を取れ!年寄りにしかわからない楽しみがある。」財団法人日本総合研究所会長 多摩大学名誉学長 野田一夫氏

現在86歳。真剣にゴルフを始めたのは79歳からという野田一夫氏が今回のゲスト。

ソフトバンクの孫正義氏をはじめ、日本を代表する経営者から「師匠」と慕われる経営学者。現在はシンクタンク 財団法人日本総合研究所の会長のほか、多摩大学の名誉学長もつとめる。また、ピーター・ドラッカーの「マネジメント」を翻訳し、最初に日本に紹介した人としても有名だ。

そんな野田氏だが、青年時代は技術者志望であった。父上は零戦の開発者で、今年話題になった宮崎駿監督の映画の主人公・堀越の上司にあたる人物。父の影響を受け、野田氏も東京大学工学部航空学科を目指したが、終戦で学科そのものがなくなり道を断念。文系に転向し、社会学科へと進んだ。

東京大学を卒業後、大学院の特別研究生として大学に残るも肌が合わず、私立の立教大学へ。助教授を経て同大学教授となり、日本初の観光学科を設立。初代学科長に就任した。マサチューセッツ工科大学からは、ポストドクトラル・フェロー(博士号を持つ研究員)として2年間の招聘を受け、企業経営の国際比較研究にあたる。帰国後は、活動の場を学内にとどめず、数多くの経営者たちとの交流を深めることにより、日本企業の経営近代化の推進者として大きな影響力を持っていく。

そんな野田氏が79歳でゴルフに真剣に取り組み始めたきっかけは、登山中の怪我。フランスでの登山中、滑落して肩を骨折。結果時間ができたため、ゴルフ本を数冊手にしたというが…。

現在のゴルフライフから、今後の目標、そして日本の経営学を牽引してきた氏の半生についてなど、様々なお話を伺っていく。