グリーンの教え Wisdom of Golf 毎週土曜日23時00分

#17「型にとらわれるな。ひとつとして同じモノはない」陳 建一

陳とゴルフとの出会いはまだ料理人としてかけだしだった18歳の時、義理の兄からもらった、1本のクラブをもらった事がきっかけだった。全くうまくいかない中で、1球だけ凄い当たりが出た。当時は糸巻きボールでその感触が忘れられなくてハマったという。ゴルフ仲間はやはり料理関係者が多く、道場六三郎、酒井宏行、落合務、中村孝明などそうそうたるメンバー。月に何回というレベルでなく、年間200ラウンドが目標というほど、ゴルフにのめりこみ、1日に2ラウンドは普通にこなして、仕事場に向かうことも多い。

陳建一がオーナーシェフを務める赤坂四川飯店のホームページには、「代表料理のレシピ」と題されたコーナーがある。
なんとそれは麻婆豆腐、海老のチリソース、陳建民風坦々麺といった四川飯店が誇る看板料理のレシピが惜しげもなく公開されているのだ。
それは一般家庭に四川料理を広めたいという思いと共に、レシピだけでは店の味は盗まれないという自信の表れでもある。
レシピがちゃんとあった上で大事なのは感性。具を入れるタイミングとか火の当たり方が毎日同じ釜でも微妙にちがうのだ。
同じ料理なんて一つもない。缶詰じゃないんだから。だからレシピは隠さない。レシピも大事だがそれにプラスアルファを生む感性を身につけることが大切。

レシピとらわれてはダメ
ゴルフもセオリーとかフォームとか基本はもちろん大事だけど、最大の目的は一緒にいる人と楽しむことと陳は語る。

陳建一の言う「型にとらわれるな。ひとつとして同じモノはない」にはどんな思いが込められているのだろうか?

今回のゲスト

四川飯店オーナーシェフ 陳 建一

日本を代表する中華料理の名店「赤坂四川飯店」のオーナーシェフ、陳建一、54歳。
彼の父・陳建民は、今では当たり前のように食卓に並ぶ麻婆豆腐や海老チリなどの四川料理を広めたことから日本における四川料理の祖と呼ばれるている。そんな偉大な父の技を受け継ぐ陳建一の名を一躍世に知らしめたのがテレビ番組「料理の鉄人」。
年間200ラウンドが目標と語り、自他共に認める大のゴルフ好きの陳建一がゴルフから学んだ「グリーンの教え」とは?


次回のゲストは女子プロゴルフ界の育ての親 加賀電子会長・塚本 勲さんです。