先月、FASBが会計ルールを緩和したこともあり、金融機関の決算は比較的良好なものになった。ここまで発表された金融機関は記載の通り。軒並み市場のアナリスト予想を上回る内容になっている。特筆すべきはゴールドマン・サックスの決算。市場予想を倍以上上回る3.39ドルになった。金融機関の回復を物語っている。
中国も例外なく景気悪化の波が押しよせているが、総額4兆元の景気刺激策が功を奏した面もあり、先日発表された1-3月期のGDPはこれまでの悪化速度を若干鈍らせ、6.1%となった。もっとも、アナリストの中には8-9%超を期待する向きもあったために、発表後はリスク回避の円高が若干見られた。
金融機関決算は来週も残されているが、今週大手金融機関の決算を一通り確認できたことで、この材料に市場は慣れてきている。加えて他に大きく市場を動かす材料は見当たらないため、レンジ相場を形成していくことになるだろう。