十津川警部シリーズ18「シベリア鉄道殺人事件」
十津川警部と僚友・亀井刑事が東京で起こった殺人事件を発端に、ロシアを舞台に繰り広げられる核開発絡みの犯罪に挑む。
十津川警部と僚友・亀井刑事が東京で起こった殺人事件を発端に、ロシアを舞台に繰り広げられる核開発絡みの犯罪に挑む。
新宿歌舞伎町のラブホテルで偽造パスポートを所持した外国人売春婦の他殺体と瀕死の男が発見された。男は「シベリア鉄道」と言い残し絶命、捜査を担当する十津川らは消えた第三者の犯行と断定する。捜査線上に巴交易関係者・長谷部の存在が浮上、手がかりとしてシベリア鉄道ロシア号の発車日時が記されたメモを入手する。十津川は観光旅行者として過ごす事を条件にロシア出張を志願、シベリア鉄道に乗り込む。列車は長谷部らしき男、そして長谷部と関わりを持つ菊池、そしてウラジオストックで知り合ったガイド役の日本女性・秀子を伴ない、十津川を乗せ雪原を疾駆する。長谷部はイルクーツクで下車、後を追う十津川は駅でウラジオストック日本領事館の沢木に声を掛けられる。そして巴交易が画策する核兵器開発絡みの犯罪を知らされ、協同調査に乗り出す。そこで十津川はイルクーツクで別れた秀子に再会、実は秀子は沢木の部下で十津川の護衛を兼ね、核開発の主導者・菊池と長谷部の動向を窺っていたのだ。