十津川警部シリーズ14「海を渡った愛と殺意」
西村京太郎作品のヒーロー・十津川警部、山村美沙作品のヒロイン・キャサリンが殺人事件の謎に挑む。
西村京太郎作品のヒーロー・十津川警部、山村美沙作品のヒロイン・キャサリンが殺人事件の謎に挑む。
カメラマンとして活躍する、実は社長令嬢の希麻倫子(通称キャサリン)は宝石の闇取引を取材するため台湾・台北市を訪れていた。さて、台北で拳銃のバイヤーが殺害され、東京でそのバイヤーから奪われた拳銃を使った宝石店強盗事件が発生した。捜査に立ち会った十津川は宝石店の社長・前原、秘書・麗子から事情を聴く。数日後、宮城県仙台市で、盗品を質屋に持ち込んだ宮川が逮捕されるが、東京に護送される途中で射殺されてしまう。十津川は宮川が共犯者だと証言した倉田という男の自宅を訪ねるが、留守だった。そんな中、台北で、倉田と思われる男性の焼死体が発見された。倉田の妹・真知子とともに台北に駆けつけた十津川は、そこで倫子と対面。倫子は自らの推理を十津川に語り、十津川が帰国してからも単身捜査を続けた。倫子はアミ族の長から宝石密売団の情報を得たが、直後、長が射殺されてしまった。現地の刑事とともに闇取引の現場に踏み込んだ倫子は、東京の宝石店から盗まれた宝石を発見する。