十津川警部シリーズ12「丹後殺人迷路」
十津川警部と僚友・亀井刑事が殺人現場に残された謎に血文字を発端とする連続殺人事件の解決に挑む。
十津川警部と僚友・亀井刑事が殺人現場に残された謎に血文字を発端とする連続殺人事件の解決に挑む。
十津川警部は、昔、逮捕した平野から妙な電話を受けた。殺したはずの妻・雅美を見かけたというのだ。だがその夜、平野が殺害され、現場から「モンジュに聞け」という謎の血文字が見つかる。十津川は新聞記者・南条の取材をかわしつつ、糸口を求めて丹後・文殊へ。直後、元自衛官の和田が射殺され、凶器から5年前に死亡した元五輪射撃選手・柴田敬一郎の指紋が検出される。そんな時、十津川の元へ犯人から舞鶴行きの切符が届く。その列車内で第3の殺人が起きた。殺されたのは平野の妻・雅美。奇妙な事件の進展に十津川と亀井は、柴田の身辺調査を始め、彼と一連の連続殺人事件の被害者が係わったとされる詐欺事件の存在を知る。柴田が一貫して無実を主張していたこの詐欺事件を記憶していた十津川は、これまでの連続殺人事件は生きている柴田による復讐だと仮説をたてた。