十津川警部シリーズ5「会津高原殺人事件」
お馴染み十津川警部と亀井刑事が、初夏の会津高原を舞台に難事件に挑む
お馴染み十津川警部と亀井刑事が、初夏の会津高原を舞台に難事件に挑む
東京上野で保護された記憶喪失の男の衣服には、夥しい血痕が付着していた。殺人事件に絡んでいると直観した十津川の詰問に、男は“高沢明”と名乗る事しか出来ない。一方、会津で高沢あきらという女性の他殺死体が発見され、明の衣服の血痕と彼女の血液型が一致した。十津川は、2つの関連事件が作為的ではという疑惑を抱く。十津川が明を潔白であると思い始めた矢先、明の元恋人・橋本ひろ子が現れた。明はひろ子と面会するが、記憶は戻らない。翌日、源氏名・高沢あきらこと、原田あかりの勤務していたクラブが判った。明はあかりが勤めるクラブの常連で、2人は出会ってすぐに意気投合し恋人関係になったと言う。 一方、明とあかりのマンションが判明するが、両方のマンションは何者かによって家財が取り払われたあと。数日後、十津川は捜査線上に浮かんだ代議士・夏川の調査を亀井に依頼する。そんな時、明が精神病院から脱走した。十津川は、同行を嘆願するひろ子を伴い、ある確信をもって会津にむかった。が、調査を続ける中、高沢明の名刺を所持した新聞記者と刑事が殺害されてしまった。