示談交渉人甚内たま子裏ファイル5
真夜中に起きたバイク事故…夫は殺されたのか?保険金4千万円を巡る嫁と舅の大戦争
真夜中に起きたバイク事故…夫は殺されたのか?保険金4千万円を巡る嫁と舅の大戦争
甚内たま子(渡辺えり子)が勤める大日東保険の損害調査部に、切れ者だと評判の住倉公平(宇梶剛士)が転勤してきた。住倉は法律に詳しくミスター社弁(社内弁護士の略)の異名を持つほどの男だが、法律ばかりを主張する住倉をたま子はやや憤然と迎え入れる。早速、たま子と住倉は一緒に、あるバイク事故の損害調査を始めることになった。被害者は森田克也(平野貴大)。警察がハンドルの操作ミスによる単独事故だと判断するのならそうだと決め付ける住倉に対して、たま子はまたムッとする。事故現場での調査中、たま子は事故現場でランドセルを背にした小学生・聡太(宮西直輝)を見かける。だが、聡太はたま子の視線に気がついて慌てて走り去るのだった…。その日の夜、たま子と住倉は克也の通夜に訪れた。克也の遺影の前でガックリ肩を落としている克也の父・源太郎(綿引勝彦)、その膝の上で無邪気に遊んでいる克也の息子・勇也(海瀬叶)の姿を見て、たま子は痛ましく思う。その時、茶髪にギャル風ファッションの克也の嫁・美由紀(高橋かおり)が駆け込んできた。克也の死を理解できないで動揺している美由紀に対して、源太郎は掴みかかり家から追い出そうとする。驚いたたま子と住倉は慌ててふたりを引き離すのだが…。近所の人に森田家の話しを聞きだすたま子と住倉。どうやら克也と美由紀は源次郎が経営する酒屋を手伝っていたのだが、日頃から源次郎と美由紀はケンカばかりしていたという。克也がバイクで事故を起こした日も、源次郎とケンカをした美由紀が家を出て行ってしまい、克也がバイクで探していたのだった。だから源次郎は大事な一人息子が亡くなった原因は、美由紀にあると思い込んでいるようだった。その時、警察に克也の遺品を取りにいった美由紀は、ヘルメットの傷を見て疑問に思い、たま子の元に怒鳴り込んできた。美由紀が言うには、元暴走族だった克也は昔から運転だけは誰にも負けない技術を持っていて、しかもヘルメットの傷が転んで倒れたぐらいでできる傷ではない、つまり克也の単独事故ではないと主張するのだった。