交通量もまばらな道を走っている乗用車。車内には、杉田正文（北嶋哲也）と三村啓美（大西結花）が乗っている。その車が今まさに差しかかろうとしている交差点では、屋台のラーメン屋・百々田（横山あきお）が、片付けをしている最中。と、背後で激しい衝撃音が！乗用車と大型トラックが衝突したのだ。百々田が信号を見ると、乗用車側の信号は「赤」を灯していた。事故の報告を受けた甚内たま子（渡辺えり子）は、乗用車に乗っていた三村啓美が運び込まれた病院へ向かう。運転していた杉田は即死。彼はたま子の勤める大日東保険の契約者だった。啓美は生き残ったが、意識不明。たま子が病院に駆けつけたとき、啓美の夫・三村剛（積圭祐）は激昂していた。絶対安静の啓美を揺り動かし、すごい剣幕でまくし立てている。剛はたま子の制止も聞かず、怒りが収まらない様子だ。先にきていた後輩の九条道彦（北原雅樹）の話によると、運転していて亡くなった杉田正文と啓美は不倫していたらしいというのだ。正文は現在中学校の理科の教諭で、啓美とは同級生で昔から仲が良かった。不倫の末に不慮の事故…それとも…？