西村京太郎サスペンス 探偵・左文字進16「他人になった女」
特殊メイクと華麗な推理で難事件を解決する探偵左文字進シリーズの第16弾!
特殊メイクと華麗な推理で難事件を解決する探偵左文字進シリーズの第16弾!
ある夏の日、三河有希子(酒井美紀)はパラグライダーを楽しんでいた。そして別のポイントに車で移動しようとしたところ、知り合いの後藤千里(宝積有香)から車を運転させてくれと声をかけられる。しかし千里は運転を誤り、二人が乗った車は崖下に転落してしまった。気がつくと、千里は絶命していたが有希子は奇跡的に無傷。途方に暮れる有希子だが、生前の千里との会話を思い出す。千里は親の莫大な遺産を相続したが、身内は妹だけで幼い頃に生き別れて以来会っていないと言っていた。有希子も天涯孤独の身で、急な派遣切りに遭い職を失ったばかりだった。自分が千里として生きていけば莫大な資産は自分のものになる…と有希子は考える。 数日後、投資詐欺の犯人探しの依頼を受けた探偵の左文字進(水谷豊)は、石崎慎也(高杉亘)という男を追って新興住宅地にいた。すると後藤という表札がかかった家から有希子が出てきた。実は左文字は事故が起きた日、パラグライダー場で有希子と会話をしていた。そのときにお互い名乗らなかったことを理由に、言葉巧みに有希子の家に入り込む左文字。左文字は詐欺師・石崎が有希子の家を物色している姿を目撃していたのだ。石崎が資産目当てで有希子に接触するだろうと予測した左文字は、彼女のもとに足しげく通う。 一方、有希子には大問題が発生していた。千里の妹・由梨(藤澤恵麻)が家を訪ねてきたのだ。千里の唯一の肉親だという彼女に、自分が他人だとバレるわけにはいかない。自分を千里だと思い込んでいる探偵の左文字も度々自分を訪ねてくる。有希子は必死で千里を演じ続ける。 数日後、左文字はいつものように有希子のもとを訪れる。すると、そこに由梨が婚約者を紹介したい、と石崎を連れてきた…。