西村京太郎サスペンス・探偵左文字進2「汚れた勲章」
元弁護士の探偵・左文字進が豊富な法律知識をもとに、殺人事件の真相に迫る
元弁護士の探偵・左文字進が豊富な法律知識をもとに、殺人事件の真相に迫る
探偵・左文字進の昔ながらの知人・町田亮が、殺人容疑で逮捕された。町田は仕事仲間のフリージャーナリスト・木島を殺害、さらに木島の妹で自分の恋人でもある直美までを絞殺しようとした殺人未遂の容疑がかかっていた。町田は無実を主張するものの、犯人の顔を見た直美は町田の犯行と確信、激しいショックと共に強い憎悪を募らせる。しかし左文字は、町田が直美を殺害しなかった事に疑問を抱き、独自に調査を始める。その結果、木島は以前秘書をしていた代議士・小暮啓介の実態を暴くスキャンダル記事を雑誌に発表、その続報を入稿する直前に殺害されていた事が判明。左文字は続報の内容を調べるうち、小暮の妻・佐和子の病死について疑いを抱く。小暮と主治医の長嶺、そして秘書で後継者の内海が共謀して、その死因を偽装した疑惑が浮上したのだ。さらに町田が以前に仕事で特殊メークの取材をした際、自らのフェイスマスクを作っていた事が判明する。左文字は小暮のスキャンダルを封じるため、何者かが町田のフェイスマスクを着用し犯行に及んだと確信する。