弁護士迫まり子の遺言作成ファイル5「告発」
女4人の弁護士一家の長女・迫まり子が専門とする遺言作成をテーマに、市長のリコール選挙に絡んだ親子の確執を描く
女4人の弁護士一家の長女・迫まり子が専門とする遺言作成をテーマに、市長のリコール選挙に絡んだ親子の確執を描く
弁護士・迫まり子の家族は、母親・和美に加え、妹・みな子も弁護士という一家。遺言作成を専門とする長女・まり子は、長野県花岡市の病院に入院中の老人・山野から遺言状の作成を頼まれる。死期が迫っている山野は、自分が死んだら警察に遺言状を届けて欲しいという。それが、息子・孝平の殺人を告発する文書と聞いてまり子は戸惑う。花岡市では伝統ある小学校校舎を取り壊し、アウトレットモールを建設する計画があり、孝平は反対を唱えてリコールされた前市長。山野は計画を誘致した元市長だった。そんな中、まり子は山野と孝平が実の親子ではないことを知る。山野は小学生の時に両親を無くした孝平を養子として引き取った。その時、市長だった山野の市庁舎建設の入札にまつわる献金疑惑が話題になり進退が取り沙汰されていたが、孝平を養子にするという美談によって最大のピンチを回避し、政治家生命を安泰にしたのだった。さらに、まり子は孝平の小学校時代の恩師・柳川が2年前から行方不明であることを突き止める。