さすらいのプラチナワゴン~歌手・美波丈太朗の事件簿~
里見浩太朗がベテラン歌手を演じるミステリードラマ!
里見浩太朗がベテラン歌手を演じるミステリードラマ!
美波丈太朗(里見浩太朗)は、大手レコード会社、プラチナレコードの会長で、現役の歌手でもある。50年のキャリアのなかで、持ち歌はたった3曲だが、今もヒット曲を出したいという情熱は衰えていない。息子で会社の社長、総一朗(宅麻伸)に自分の新曲発売とコンサートを提案するが、あっさり否定され落胆する。 そこへ思わぬ人物が現われた。アメリカに嫁いでいた丈太朗の娘、神木七海(中越典子)と孫の亜弥(熊田胡々)である。七海はハーバード大学でMBAを取得し、相談もなく現地の男性と結婚していたが、離婚して帰国したのだ。勝手に居候を目論む七海に、総一朗は丈太朗のプロモーションを命じる。 七海は早速アイデアを出し、京都の仲間たちが営業用の車、プラチナワゴンを作ってくれた。 最初の仕事は、丈太朗のかつての付き人安藤幸子(水野久美)に頼まれたイベントへの出演だ。丈太朗、七海、亜弥はワゴンに乗って兵庫県の西脇市へ向かう。 現地で音楽プロモーター、土井源太(堀内正美)がイベントの演出を担当していることを知って丈太朗は驚く。土井には黒い噂があり、業界を干された過去があったからだ。横柄な態度で指示を出す土井に、助手の倉科悟(山口馬木也)が仕えている。 土井が幸子の孫、希美(高橋あゆみ)を歌手として売り出すと知り、丈太朗はさらに驚いた。幸子の娘、直子(永田沙紀)が歌手を志していた18年前、土井にもてあそばれた挙句、まだ赤ん坊の希美を残して自殺していたのである。幸子は不安そうな表情を見せる。 そうした不安のさなか、翌日、土井の妻、康江(芦川よしみ)の他殺死体が発見された。地元の警察署長、相馬一彦(近藤芳正)は、前日、土井夫婦とトラブルを起こしていた七海を犯人ではないかと疑う。 七海は丈太朗を巻き込んで真犯人探しに乗り出した。すると、康江の実家のある姫路で土井が多額の借金を抱えていることと、康江とは離婚間近だったことが判明。その事実を丈太朗と七海が土井に突きつけた直後、第二の殺人事件が起こるのだが・・・。