清掃員の熊谷紫(中村玉緒)と花巻奈々子(さとう珠緒)、そして警備員の工藤俊樹(山下真司)はある総合病院の仕事を担当している。 ここで紫は、病院の同僚医師、山崎綾香(小沢真珠)と桜井公彦(竹財輝之助)が婚約するという知らせに喜んだり、認知症の妻、静江(高田敏江)を支える献身的な夫、徳永清太郎(山本學)の姿に感心したりしながら働いていた。しかし、患者のひとり平沢泰造(長江英和)は、わがままな行動や暴言で病院のみんなを困らせていた。 ある夜、その平沢が胸をナイフで刺され殺された。凶器と一緒に紫のタオルが発見されたため警察は紫を取り調べる。 その嫌疑を晴らそうと奈々子と工藤が秘かに調査を始める。平沢の妻、明穂(遠野舞子)と病院の副院長、黒川秀樹(鈴木綜馬)の仲が怪しいとにらんだ奈々子は、黒川から事情を聞こうとするが、その矢先自室で何者かに襲われ、意識不明の重症を負う。 そして黒川も刺殺死体となって発見された。疑いの晴れた紫は、御乃木社長(梅宮辰夫)の協力を得て、工藤と共に事件の解明に乗り出した。 すると最初の被害者、平沢が数十年前に起きたある詐偽事件に深く関わっていたことが分かる。事件の被害者は多く、平沢を恨んでいる者は今もたくさんいる。平沢と黒川の意外な接点も判明する。 そんな事件の最中、綾香は一方的に婚約を破棄すると言い出した・・・!? 一方、防犯カメラには事件の起きた時刻に病室を出入した、静江と清太郎の不審な姿が写っていたことがわかる。 そして、ついに紫は病院から出た医療廃棄物から事件解決につながるゴミを発見する…。