二階堂雪はスーパーで万引きなどを取り締まるベテラン保安員。一人娘がようやくと次、居間は気の良い夫・透と二人暮らしだ。 ある日、雪は店内を巡回中、風邪薬を万引きした主婦・幸子を補導する。だが、店長の杉浦や事務員の伸子たちと一緒に事務所で尋問中、隙を突かれて幸子に逃げられてしまう。 ところが翌日、雪の元に刑事たちが訪れ、雪は幸子がスーパーから逃げ去った数時間後に転落死したと聞かされる。しかも刑事たちは幸子の転落死はどうやら自殺で、雪に万引きしたことをとがめられた事が原因ではと言われ、愕然となる。自分は間違った行いはしていないと思いつつも気落ちする雪。と、そんな矢先、スーパーに幸子の夫の昌彦が現れ、雪は店先で幸子が死んだのは雪のせいだと昌彦から責め立てられる。昌彦は雪や店長の杉浦にわびとして金品を要求するが、そこへ一人の老人・望月が現れ、昌彦を追い払ってくれる。