二階堂雪（木の実ナナ）は警備会社からスーパーに派遣されて万引きなどを取り締まるベテランの保安員。ある日、雪はスーパーの事務員・伸子（あき竹城）に誘われてホストクラブへ連れて行かれる。すると今、テレビなどで“カリスマ主婦”ともてはやされている料理研究家・加賀美真由子（三原じゅん子）と遭遇する。しかも真由子が引き連れている一団の中に雪の中学時代の同級生・久子（多岐川裕美）がおり、雪は久子との再会に大喜びする。雪は真由子や久子らと同席することになるがそこへ突然、久子の夫・神田（田村亮）が乗り込んで来る。神田は真由子らが指名していたホストのタケルに襲いかかろうとするが、そんな神田を止めようと間に入った久子が突き飛ばされ怪我を負ってしまう。久子の手当てに付き添った雪は久子が神田と離婚を考えていることを聞かされ驚く。数日後、久子から頼みたいことがあると自宅に呼び出された雪は久子から離婚届の証人になって欲しいと言われ、雪は自分の目の前で久子と神田が署名した離婚届に証人として応じる。翌日、雪がホストクラブに行った際、真由子や久子らの一団に同席していたホストのタケル（新納慎也）が遺体で発見され、警察は殺人として捜査を開始する。警察はホストクラブで神田が暴れたという情報を聞きつけ、神田に疑いを向けるが雪の証言によりアリバイが証明。警察はタケルに多額の金をつぎ込んでいた真由子に容疑を向けるが・・・。一方その頃、雪は最近帰宅時間が頻繁に遅い夫の透（角野卓造）に一抹の不安を感じていた。が、そんな矢先、伸子と和田（ルー大柴）から透が小料理屋の女将と親密な雰囲気でいるところを目撃したと言われ、透と険悪になってしまう。久子に続き自分にも熟年離婚の危機がきたと不安に駆られる雪だが・・・。