ある日、スーパーの保安員・雪（木の実ナナ）は店内を巡回中、商品の惣菜を買わずにその場で食べてしまっている老女に遭遇し保護する。その老女・柴山初枝（淡路恵子）は認知症だった。結局、雪は初枝を家に送っていくことにする。だが、雪が初枝の言う場所に送っていくとそこは既に人手に渡っている家だった。実は初枝は莫大な不動産資産を騙し取られ、近くの老人ホームに入居していたのだ。居合わせた人にその事を聞かされた雪が初枝を老人ホームに連れて行くと、初枝の世話をしている介護士が偶然にも雪がかつて万引きで補導したことがある真理子（遠野凪子）だと判明。雪はかつて不良だった真理子が更生しているのを知り、真理子との再会を喜ぶ。 数日後、雪は真理子が男（デビット伊東）ともみ合っているところに遭遇。男は真理子を車に引きずり込もうとしていたが、雪が声をかけたため逃げ去っていく。二人のただならぬ様子を心配する雪に真理子は男が投資会社の営業マンで初枝の資産を騙し取った男・水上哲也だと説明。老人ホームの理事長・下田（かとうかずこ）が初枝に代わって財産返還の裁判を起こしたため、水上から嫌がらせされていると話す。 ところがその直後、水上哲也が刺殺体で発見される…。